TOK勉強会
中間テスト期間、生徒は午前中で下校しています。
そのタイミングで、先生たち自身の学びの時間を設けています。今回は「TOK勉強会」が開かれました。
TOKとは、国際バカロレアDP(ディプロマプログラム)の中心となる科目「知の理論(Theory of Knowledge )」の略称です。
この科目では、特定の教科を教えるのではなく、様々な教科の知識や考え方を行き来しながら、「知」そのものについての理解を深めていきます。
これからDPを始めるにあたり、先生たちも知らなければならないこと、学ぶことごたくさんあります。今回はその一環として、TOKとは何か、どんなことをやるのか、という勉強会なのです。
ファシリテーターから出された最初の問いは、
「そもそも知識って何ですか」
いきなりの難問にみんな頭を抱えます。
絶対的な正解があるわけではありません。
参加した先生が、それぞれの考えで少しずつ述べていきます。そして他の人の考えに触発されて、少しずつ理解が深まっていきます。
知識を覚えるだけの勉強ではない、これからの学びのあり方を、みんなで体験していきます。
ボランティアをどう促すか
国産バカロレアのカリキュラムには、その要件としてボランティア活動が明確に規定されています。
学年によってサービス&アクションとか、CAS(キャス)とか、呼び方は違いますが、生徒は一定時間、校内外で奉仕活動をすることが求められます。
生徒の様子をみていると、
はじめは課題としてやらなきゃいけない、という意識だったものが、
やってみたことでだんだん興味がわいてきて、自主的になっていくケースがたくさんあります。
朝礼で、異学年でグループを組んで、先輩が後輩に、今までやってきたボランティアについて話をします。
国際バカロレアについての保護者説明会
IB(国際バカロレア)コースの保護者を対象に、IBプログラムについての理解を深めてもらうための説明会が開かれました。
担当者からは、
IBが(そして本校が)目指していること、
生徒が主体的に学ぶことの重要性、
探究的な学びについて、
絶対評価の考え方、
評価基準を用いた成績のつけ方、
など様々な観点からお話しさせてもらいました。
IBの考え方やプログラムは、これまでの日本の学校文化とは異なっているものも多く、
理解し、納得してもらえるようになるまで時間がかかります。(教員でも同じです)
ですから、繰り返しこのような機会を設けることで、少しずつ浸透していってほしいと思っています。
今回は生徒の意見として、中学3年生の生徒が参加し、コメントしてくれました。
中1、中2と学んできて、何を身につけたのか、
「たくさんの課題をやっていくために自分の取り組みを振り返り、スマホを使いすぎないよう自己抑制することができるようになってきた」
なんていう発言が出て、頼もしさを感じました!
会議をどの言語で行うか
本校では、国際バカロレアのプログラムを運営していくための会議(通称IBミーティング)を週に一度行っています。
普段から日本人以外の先生の比率は高いのですが、この会議は性質上、外国人の先生方の参加がより多くあります。
そのため、会議の言語をどうするか、ということが話題になり、
今年度の取り決めとしては、日本語と英語を隔週で、使用言語にすることにしました。
英語が苦手な日本の先生にとっては英語の練習に、
逆に日本語が不得意な外国人の先生には日本語の練習になるように、
互いに配慮しながら、ゆっくり話すよう心がけます。
言語の壁を越えて、良いコミュニケーションができるよう、会議の場でも学び合っています。
職員会議もワークショップスタイルで
本校では月に一度、放課後に職員会議を行っています。
PCでファイルを共有するペーパーレス化は以前から進めていました。
今年度からは、さらに会議スタイルも変更しています。
先生たちは、小さいグループを組んで向き合って座ります。
必要な情報共有が終わってから、短時間の研修や、学校のあり方について双方向の意見交換をする時間を取り入れるようにしました。
今月は、教頭による探究型授業についてのレクチャー、
さらに、なぜ学校に「体育祭」があるのか、開智日本橋で体育祭をやる意義は何か、というテーマについての意見交換を行いました。
「毎年やっているから」という理由だけでなく、そもそもを問い直していく。
学校のあり方についての探究です。